
カブトムシの飼育では、ケース内にカビが発生することがあります。特に気温や湿度が高い時期は、マットやエサ皿の周辺に白いふわふわや緑色のカビが見られることも珍しくありません。
少量のカビなら大丈夫と放置しがちですが、実は放っておくと飼育環境が急速に悪化する可能性があります。
本記事では、カブトムシ飼育で発生しやすいカビの種類や菌糸との違い、対処法や予防法を解説します。カビが発生する原因や対処法を知り、快適な飼育環境を維持しましょう。
カビが発生する主な原因
カビが発生する主な原因は以下の3つです。
- 湿度が高すぎる
- 食べ残しを放置している
- 通気性が悪い
湿度が高すぎる
カビは湿度の高い環境を好みます。カブトムシ飼育では乾燥を防ぐために加湿することがありますが、水分が多すぎるとカビが繁殖しやすくなります。カブトムシの飼育に適した温度・湿度は、以下の表を参考にしてください。
| 適した温度 | 適した湿度 | |
|---|---|---|
| 幼虫 | 20~25℃ | 60~70% |
| 成虫 | 25~30℃ | 50~60% |
マットを手で握ったときに団子状になり、かつ水が滴り落ちない程度が最適な水分量です。簡単にチェックできるので、マット交換や霧吹きの際に確認してみましょう。
食べ残しを放置している
カブトムシが食べ残したゼリーや果物はカビの原因になります。特にバナナやリンゴなどの生の果物は傷みやすく、高温多湿の環境では短期間でカビが発生することがあります。
昆虫ゼリーの場合は、3〜4日に一度を目安に交換しましょう。ゼリーは空気に触れると劣化が進むため、長時間放置しないことがカビを防ぐコツです。
» コーナン(外部サイト)
» カブトムシはゼリーとバナナどっちが好き?
通気性が悪い
ケース内の空気が滞ると湿気がこもりやすくなります。湿気が逃げにくい環境ではカビが発生しやすくなるため注意が必要です。
通気口が少ないケースや、新聞紙などで通気口を塞いでいる場合は、湿気がこもっていないかこまめにチェックしましょう。
発生しやすいカビの種類
カブトムシの飼育ケース内には、白いふわふわや緑色のカビが発生することがあります。ここでは、飼育中によく見られるカビの特徴を実際の写真とともに紹介します。
白いふわふわ
マットやエサ皿の周辺に白い綿のようなものが発生することがあります。見た目はカビに似ていますが、後述する菌糸の場合もあります。
白いふわふわを見つけたからといって、すぐにすべて取り除く必要があるとは限りません。まずは状態をよく観察しましょう。
緑色のカビ

緑色のカビは、食べ残しや汚れたエサ皿などに発生しやすいカビです。白いふわふわのカビと比べると雑菌由来であることが多いため、見つけたら早めに対処する必要があります。
緑色のカビを発見した場合は、エサの交換やケース内の清掃を行いましょう。
» 100均飼育ログ #3|エサ皿にカビが発生していました
菌糸との違い

カブトムシ用のマットには、きのこ菌などの菌糸が含まれている場合があります。菌糸は白い糸状や綿状に広がるため、初めて飼育する人はカビと勘違いしやすいです。
菌糸はマット全体に均一に広がることが多く、強い異臭がないのが特徴です。一方でカビはエサ周辺など特定の場所に集中して発生しやすく、色が付くこともあります。
判断に迷った場合は、経過を観察しながら臭いや広がり方を確認してみましょう。
カビが発生したときの対処法
カブトムシの飼育ケース内にカビを見つけたからといって、すぐにすべてのマットを交換する必要はありません。
まずは発生場所や広がり方を確認し、次の方法で対処しましょう。
- エサ皿を洗浄する
- ゼリーを交換する
- マットを交換する
エサ皿を洗浄する
エサ皿にカビが発生している場合は、飼育ケースから取り出し、丁寧に洗浄しましょう。食べ残しなどの汚れが残っているとカビが再発しやすいため、ブラシなどで汚れを落とすのがおすすめです。
エサ皿や飼育ケースなどを洗う際に、洗剤を使用するのはNGです。洗剤の成分が残るとカブトムシの命に関わるため、水またはぬるま湯で洗ってください。
ゼリーを交換する
ゼリーが傷んでいたり、カビが見られたりする場合は新しいものに交換します。特に夏場は傷みやすいため、食べ残しがあっても定期的に交換することが大切です。
夏場は2日に1回、または毎日ゼリーを交換するのが理想的です。
マットを交換する
カビが広範囲に広がっている場合は、マットの交換を検討しましょう。部分的なカビであればその部分だけを取り除く方法もありますが、広範囲に及んでいる場合は新しいマットに交換した方が安心です。
マットの劣化や不衛生な環境を避けるため、カビが生えていないときでも、定期的に交換するのがおすすめです。マット交換の時期や頻度は、幼虫と成虫で異なります。
- 成虫:2週間〜1ヶ月に1回
- 幼虫:秋〜春にかけて2〜3ヶ月に1回
幼虫の場合は、フンが目立ってきたタイミングを目安にマット交換を行いましょう。
» DCM(外部サイト)
カビを予防する方法
カビは一度発生すると掃除やマット交換が必要になることがあります。日頃から次のポイントを意識し、カビが発生しにくい環境を整えましょう。
- 換気をする
- エサを交換する
- 湿度を調整する
換気をする
定期的にケースのフタを開けて空気を入れ替えると、湿気がこもりにくくなります。ただし長時間開けたままにすると乾燥しすぎることもあるため、短時間の換気を心がけましょう。
フタを開ける際には、カブトムシの脱走にも注意が必要です。
エサを交換する
ゼリーや果物は放置せず、定期的に交換します。食べ残しが多い場合は、ゼリーを半分に切って与えたり、与える量を減らしたりして、ケース内にエサが残りすぎないようにしましょう。
傷んだエサを早めに取り除くことで、カビの発生を予防しやすくなります。
湿度を調整する
マットが湿りすぎている場合は乾燥気味に調整します。一方で乾燥しすぎるとカブトムシにも負担がかかるため、適度な湿度を維持することが大切です。
成虫は液体状のフンをするため、ケース内は湿気がこもりやすくなります。加湿しすぎないよう霧吹きは控えめにし、湿度50〜60%を目安に管理しましょう。
まとめ
カブトムシの飼育では、湿度の高さや食べ残しが原因でカビが発生することがあります。白いふわふわは菌糸の場合もあるため、すぐにカビと決めつけず状態を観察することが大切です。
カビを見つけたらエサ皿の洗浄やゼリーの交換、必要に応じてマット交換を行いましょう。日頃から換気やエサの管理を行うことで、カビの発生を予防しやすくなります。
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